本記事では田舎に移住をしてみたいけど、どこがおススメ?
田舎っていっても漠然としていてどこを探したらいいか分からない。
そんな悩みを解決するために田舎選びの基準を田舎暮らしの長いオヤジが分かりやすく解説します。
本記事を読めば全国にあるたくさんの田舎の中からあなたに合った場所が見つかるはず。
この記事を書いている私はプロフィールのように実際に田舎へ引っ越して
20数年が経ち田舎での様々な経験をしています。
【必読】田舎の移住地選びのコツ
田舎初心者は雪国を選んではいけない!

体感的に暑い所が苦手、寒いのが苦手などあるかもしれませんが
そういった類のことではないです。
これから解説する内容は、基本的に温暖な気候の場所で住めば
最悪、何かあっても生き延びる確率が上がるということです。
慣れない土地で暮らす場合、もしかしたらいつ収入が無くなる状況に陥るかわかりません。
こういう事が起こらないという保証はありません。
慣れない土地で暮らしていると急に状況が悪くなることはよくあります。
- 誰かを頼ろうにも助けてくれるような人はいない。
- 預金は、移住するときに出費して貯金はほとんどない。
- 借金したくても無収入なのでお金を貸してくれる親切な人は現れない。
しかし、温暖なところに移住すれば
極端な話ですが日本では餓死することはほとんどありません。
これは日本に限らず世界中が証明していることです。
貧困層が多い東南アジアを例にすると、
スラム街で暮らす人々はなんとか生き延びることが出来ています。
- 温暖な場所なら外で寝ても凍死しない。
- 庭に何かしら植えておけば食料も手に入る。
- 川や海の近くなら魚だって獲れる。
- 水の確保さえ出来ていればなんとか生きていける。
日本だとさすがに真冬はどこで暮らすにしても外で寝るのは危険ですが
住む家があれば問題はないでしょう、、、(沖縄なら外で寝ても大丈夫かも?)
これが、東北地方などの雪国だと話は別です。

寒さ厳しい地方で十分な収入が無ければ、どうなるか、、、!
- 冬は暖を取れないと生存率はかなり低くなる。
- 灯油や電気代が無ければ、冬が来るまでに薪など大量にストックして置く必要がある。
- 雪国では積雪で真冬に露地栽培ができない。
- 水道代が無ければ、外にある貯水は凍って使えない。
アリとキリギリスの世界。
極端な例の話をしたが、生死は別としても生活コストを下げる面では参考になるかと思います。
市街地の近くが便利
田舎暮らしのイメージといえば、山々に囲まれた山奥の集落。
周辺には田や畑ばかりの土地でのんびりとした生活。
こういったイメージに憧れ、移住した人は数年で失敗します。
本当に過疎化したド田舎を選ぶと後で苦労することになります。
そういう田舎の苦労もしてみたいという人も実際にいます。
しかし大多数の移住希望者の方は田舎の良さを満喫したい。
なおかつ快適な生活がしたいと思うのではないでしょうか?
私が住んでる場所は、自宅が360°山に囲まれた山奥でまさに田舎のイメージ通りの土地です。(世間でいうド田舎)


だけど車で15分ほど山を下ればすぐ近くに市街地あります。
コンビニはもちろん、スーパーやホームセンターなどの量販店での買い物などが不便なくでき
田舎と街のハイブリッドな生活をしています。
- 日用品などの買い物が便利
- 大きな病院が遠くなければ安心(通院も楽)
- 警察や救急車の到着が早い
こういう場所は探せばいくらでもあります。
災害時や病気や怪我など緊急時に近くに市街地があると本当に助かります。
ずいぶん遠くに行かないと街が無いような場所では
何かあった時に孤立集落になる可能性があります。(ドクターヘリが来る可能性はある)
特権を活かす
補助金、助成金の活用
これについてはご存じの人も多いと思いますが、
田舎に移住するなら絶対に利用しないといけません!
まず、あらかた移住する地方が決まったら
自分に該当する、国、県、町の補助金、助成金を検索する。
- 家を購入する、賃貸する
- 家をリフォーム(介護リフォームも有り)
- 定住一時金
- 新規起業支援
この他にも移住に関しては国も地方自治体も力を入れている分野なので
様々な補助が受けられるはずです。
詳しくはこちらの記事で説明しています。

農業するとお得
新規就農希望者の人はもちろんのこと
それ以外の田舎でカフェや民泊など事業をする予定の方
または、退職して田舎で余生をと考えてる方にも聞いてほしいです。
知っての通り、農家には色んな優遇制度があります。
農家に与えられる特権には
- 農家に対する補助金や助成金
- 土地の売買、貸し借り、建物を建てる際の優遇(農家住宅)など
- また農家と密接な関係であるJAの協力サポート
これらをうまく利用するには農家であることが前提になります。
農家になるには、農業委員会という組織に認められる必要があります。
これは各地方の農業委員会の規定によって多少の差はあるものの
少しの農地の耕作と農業収入で農家資格の取得ができるのです。
会社勤めなどしている兼業農家の方がこれに該当します。
田舎で暮らすならとりあえず副業として農業をすれば
農家の優遇制度が得られます。
農家になるハードルもそんなに高くないのでぜひ活用しましょう。
地域おこし協力隊に入る
こちらは年齢制限や条件など万人向けでないですが、
現状、最強の移住手段になっています。
協力隊になるには、受け入れ先の面接等に受からなければ入隊できない
協力隊になって移住すると最長3年間。
収入、家、車などが優遇してもらえる自治体があります。
その間にそこで暮らすかどうかの判断が決められるメリットがある。
実際にそこで土地や家を購入しなくても3年間は住めるので(協力隊の活動は必要)
自分に合わなければ他の移住地をまた探せるチャンスがあり
失敗した時のリスクがほとんどありません。
条件が合って採用されれば一番効率が良いでしょう。
地域おこし協力については、こちらの記事で詳しく説明しています。

ライフスタイルで選ぶ
自分のライフスタイルに合った場所を選ぶ
田舎で暮らしたい人は、それぞれに色んなライフスタイルがあります。
- 自給自足して自然と共に暮らしたい
- 年金や不労所得がありのんびりと余生を過ごしたい
- 家庭があり子供を田舎の生活でのびのび育てたい
他にも人それぞれの生き方があることでしょう。
それに合う条件が候補地にあるか、また住んでからでも可能なのか調べておくことも重要です。
ちなみに、私の生活環境は次の通り。
- 水道代は無料(湧き水を生活用水として使用、飲料水は購入)
- 電気はオール電化にしてプロパンガス代を浮かす
- 通信環境(光回線、携帯電波はドコモ、ソフトバンクがOK Auは×)
- テレビなどの公共電波は受信良好
- 山奥ですがスクールバスが来るので子供の送り迎えが不要
これは実際に現地で自分が調べてみないと分からない。
候補地が決まったら必ず現地を訪れること!
- 水道が通っていない所はたくさんある。
- また、通信環境などでは、光回線が利用できない。
- 携帯の電波が悪い、又は届かない。
- テレビが映りがが悪い(映らない)
地域によっては屋根の上に設置してあるようなTVアンテナではテレビが映らないというケースもある。
現地視察する前に、自宅で移住地を見学する方法をこちらの記事の中で解説しています。

まとめ
田舎選びの基準をいくつかの項目に分けて解説しましたが、
なぜ田舎で暮らしたいのかという目的に合わせた選び方をすると失敗は少ないはずです。
ただ、田舎は不便なのが当たり前です。
自分の条件にすべて合うような移住地は見つからない。
ある程度の妥協は必要です。
本記事に書いたいくつかの条件の中で
これだけは妥協できないという本質の部分だけでも取り入れたら
後のことは、実際に暮らしていく中で改善することは可能である。
逆というと、その改善ができないから田舎暮らしを失敗してしまうのです。
田舎暮らしが少しでも快適にすごせるように、これからも参考になる記事を書いていきたいと思います。
もしよければ、他の関連記事も参考にしてください。


