田舎の失敗談を参考にしたい人は多いのではないのでしょうか?
その失敗事例を参考にして失敗しないようにできないだろうか?
そもそも自分に田舎暮らしは合っているのだろうか?
もし移住して失敗してしまったら、もうどうにもならないのだろうか?
以上の疑問や不安を失敗事例30選をあげて、その対策まで解説していきます。
田舎暮らしを失敗しない一番の方法は
最初に自分のライフスタイルにあった良い場所に移住するのが
ベストな選択です。
老後に移住するなら、別荘地などの環境の整った場所が最適です。
若い世代でも、市街地に近い田舎に移住すれば
さほど苦労することもないでしょう。
しかし、望み通りの移住を叶えるには
それなりの予算が必要になります。
やもえず、事情があって田舎に移住しなければ
いけない場合もあるかと思います。
本記事では、そんな人のために役立つ情報を解説しています。
実際に長年住んできたからこそ分かる
ネット情報では、知りえることが出来ない失敗事例をたくさん紹介して
これから田舎や地方に移住して田舎暮らしを始める人の
疑問や不安を全て解消いたします。
私は24歳で婿養子となり田舎へ嫁いで20年以上の月日が経ち、
たくさんの失敗や経験をしてきました。
詳しくは詳細プロフィールを参照してしてください。
自分で言うのもおかしいですが、かなり波乱万丈な人生を経験しています。
また、私の周りでも田舎に来て失敗して田舎を去った人をたくさん見てきましたので
その原因がよく分かります。
そんな私が思いつく限りの失敗事例をあげて
その対策まできっちりと解説していきます。
読む人が分かりやすいように大きく8つの項目に分類して
失敗事例30選を今から解説していきます。

家で失敗する

借家を借りたが後で返せと言われた
そもそも、借家を貸すということは家主はその家を手放したくないのです。
事情があって住まなくなったが、「家を売りたくない」「財産を手放したくない」
という考えは田舎になるほど強くなります。
ましてや、古い家を快適にリフォームして暮らしていたら
家主は、また欲が出て返せと言ってくることが実際にあります。
他にも、家主とトラブルになり家を出ていけと言われることもあります。
賃貸の契約をした家主が親切で良い人だったとしても
その家主が亡くなって、息子や親せきに持ち主が変われば一気に状況が変化します。
対策
借家の場合は、長年住むという考えを捨てなくてはいけません。
個人同士の契約ではなく、自治体や委託業者などを仲介して期間契約を結びましょう。
その借家が気に入れば、家主に何度も相談して早めに売買契約を結ぶべきです。
もし見込みがなくダメな場合は、他の物件や賃貸を契約期間が終わる前には
常に検討しておきましょう。
リフォームしたいが家主が了承しない
実際に住んでみると、後から床をフローリングにしたいだとか
台所やふろ場などの水回りをリフォームしたい。
家族構成の変化によって、子供が増えて間取りを変えたい。
自身の老後や親の介護などでバリアフリーなどのリフォームがしたい。
自分のイメージ通りの田舎暮らしをしたくてDIYなどで家を改造したい。
持ち家だと自由にできることが
借家などの賃貸だと家主の了承が必要になります。
例えば、庭木が邪魔になって切っただけでトラブルになった人もいます。
対策
リフォームする場合は、後々のことを考えてなるべく事前に行う。
賃貸契約の条件などに盛り込み家主の了承のもとで賃貸契約を結ぶ。
借家なのでわざわざリフォームせずにその資金で引っ越しを考えましょう。
引越し比較サイトの決定版
中古物件を買ったがリフォームが高くつく
家というものは、人が住まなくなった期間が長いほど
家の損傷は激しくなります。
外観や内装を見たら、そんなに傷んでなくて購入しがちですが
ずっと人が住んでいない家は換気がうまくできていません。
畳や壁紙をめくったら床や壁が腐っているなんてことはよくあります。
田舎でよくあるのが、地盤が緩んで家が少し傾いたり歪んでいるパターンです。
戸や窓の開け閉めが段々と困難になってきたりします。
最悪の場合は、家おこしなどの施工をしないといけない場合があります。
昔の木造一軒家などでは、基礎は、そのまま地面に据え石と呼ばれる石を敷い
その石に柱を乗せただけの簡単な基礎です。
その基礎の柱がシロアリでボロボロになっている場合があります。
シロアリ対策の費用は、とても高くつきます。
対策
中古物件を買う場合は、田舎に限らず
信頼できる業者を選択するのはもちろんですが
田舎でそれも山間地帯や古い木造一戸建てを購入するなら
地盤調査やシロアリ調査もしっかりとしておかなければいけません。
知らずに家を買った、建てた土地がいわくつきだった
これも田舎でよくある失敗事例のひとつですが
地元の人だったら、みんなそこでは住まないという家や土地があります。
考えてみてほしいのですが、そもそも条件の良い場所や家なら
余程の事情がない限り、持ち主は手放さないということです。
家や土地自体には何の問題がなくても
その地域独特の風習や行事があって住めば苦労するだとか
これは、田舎に限りませんが町内会が最悪な所だったりなど
そこに住むのが嫌で持ち主が出っていったケースもあります。
こういう場所は、暮らしてみて初めて実感する失敗事例です。
対策
田舎や地方へ移住するための基本中の基本ですが
現地には必ず二度以上は訪れましょう。
自分がそこで少しでも違和感を感じるなら地元の人に聞いてみましょう。
ここで、注意点ですが
地元の本音を聞きたいのであれば
最初からそこへ移住することを告げてはいけません。
なんでもいいのでその地域の特徴などを調べて
たまたまそこに来た観光客を装いましょう。
そして近所の人に
「この辺は良い所ですね~。こういう所で住んでみたいなぁ。」と、
都会から来た観光客のセリフを言うと
必ず地元の人は
「この辺の田舎は、そうでもないよ~」と、
その場所の悪い所や苦労することを話してくれます。
こうすることで、仲介した自治体の担当者や民間委託業者の知らない
本当の地域の姿が分かります。
▼詳しい内容はこちらの記事から▼

家の周りの環境が悪い(騒音、煙、異臭、農薬消毒)
騒音や異臭などは、何度か現地を訪れたら分かることですが
気づきにくいのが、季節や時期によって発生する
煙や農薬散布です。
これは、私も農業をしているので分かることですが
家の周囲に田や畑、果樹園があると
季節や時期によって枝や枯れ葉などの廃棄物を燃やして
もくもくと煙を出して家の中や洗濯物が煙臭くなります。
消毒の時期などは、早朝から消毒散布されて騒音に悩まされたり
消毒が風に乗って家の周りの窓ガラスや車などにかけられます。
ほとんどが文句を言っても無駄なことが多いです。
なぜなら、その農家は昔からその宅地周辺と了承を得ている可能性があるからです。
よくある話では、昔はその周囲ほとんどが農地で
都市開発などで宅地が増えてくると
農地の隣を宅地にする条件として
「農作業に文句を言わないのを条件にする」
という取り決めされていることがよくあります。
これは、農地を宅地に変更するのに
農業委員会という農地を守る組織が絡んでくるからです。
▼詳しくは、こちらの記事から▼

対策
苦情を受け付けてくれるところはありません。
後から気づいても泣き寝入りするしかないので
もし煙や消毒などが気になる人は、家の周囲をよく観察してください。
そういう農地や工場があるところは避けましょう。
仕事で失敗する

農業を始めたがうまくいかない
田舎へ移住して農業を始める人は多いです。
実際に私も田舎で新たに仕事をするなら
農業をおススメしています。
ですが、未経験の人がいきなり農業して成功する人は
ほとんどいません。
新規で農業すると最初の投資が多く
失敗すると収入が無いうえに
今までの貯蓄まで減っていきます。
対策
農業に関しては、私の専門分野なので
新規就農者についてのガイド記事を参照してください。

事業で失敗する
田舎や地方にて、様々な新規事業をする人も多いです。
よくあるのが、飲食などの『田舎カフェ』や『こだわりレストラン』、
『民泊』や『陶芸・民芸品』
他にも、『田舎体験』『キャンプ施設』など
田舎をアピールした観光事業などは
ほとんどが観光などの新規の人が来ないと収益が見込めません。
集客がメインとなり、リピート客も少ないので
流行らなければ2~3年で廃業します。
対策
農業と一緒で活用できる国や地方自治体の支援・助成補助は、たくさんあります。
定期的にチェックして活用しましょう。
短期事業を主に考え、流行らなければ臨機応変に事業転換できるよう
最初の事業投資は、なるべく抑える。
イベント・キャンペーン開催、テレビ、CM、インターネット、SNSなど
集客になることは、すべて実施する。
逆に、これが出来ない、苦手なら代行業者に任せる。
くわしくみる
再就職が困難
地方転勤後の退職や定年退職者してからの
田舎暮らしは、再就職先を見つけるのに苦労します。
不労所得や年金などあれば、働かなくても田舎で十分に生活できますが
まだ生活に収入が必要な場合は
田舎や地方などの人口の少ない、働く場所の少ない所では
再就職が困難で働く場所を求めて都会へ戻るケースがあります。
対策
まず老後に必要なお金がどれくらいなのかを把握する。
『老後、2000万必要』など世間では言われていますが
はたして本当に自分が生活する上で
残りの人生に最小限必要なお金がいくら必要なのかを考えましょう。
そして、生活に足りない分だけを稼げばいいのです。
つまりは、給料や時給は高くなくてもいいのです。
田舎や地方では、確かに高給な働き口は少ないですが
安い給料なら働くところは、たくさんあります。
もし今までしてきた仕事や経験が豊富にあるなら
田舎や地方などの小さな中小企業などの職場では、
自分の実績が貴重な存在になる場合もあります。

都会と田舎では仕事の取り組み方が違う
先ほど説明した
『田舎や地方などの小さな中小企業などの職場では、
自分の実績が貴重な存在になる場合もある』
これの逆パターンになるケースもあります。
よくあるのが、大きな企業や優良企業で働いていた人が
田舎の小さな中小企業で働いた場合に起きる職場ギャップです。
今まで働いていた職場では、効率やコストなど
当たり前に考えていたことが田舎の職場では
反映されていないことがよくあります。
反映されていないどころか、職場の上司や同僚から否定されることも。
田舎の職場に失望してやる気が失せて転職を探す気になります。
対策
まだその会社で働く意志が残っている場合は
上司ではなく社長(経営者)に提案を報告しましょう。
会社にとって利益があがる提案を拒否する社長はいません。
もしそれが受け入れられないのなら、その会社にいる必要はないでしょう。
会社のトップに直接提案をすること自体が難しいことです。
さらに、納得してもらえるだけの提案を作成するのも大変です。
しかし、それが出来る人が田舎の職場では成功しています。
転職するか悩んだら『mentors』
お金で失敗する

生活費がかかる
田舎暮らしはお金がかからないイメージがありますが
都会より物価は安くても不便さから
意外と費用が高くつくものがあります。
代表的なのが、車に関する費用。
田舎では承知の通り、車が無いとかなり苦労します。
そして、車を所有するということは
維持、管理にもお金がかかるということです。
税金、保険、燃費、修繕費。
もちろん、家族も運転するのであれば
さらに台数分のお金がかかります。
また町内会費や祭り・行事などの寄付など
その地域によっては、幾度となく
お金を徴収にくる田舎もあります。
このように、都会では必要のなかった出費が増え
生活をするのが苦しくなる場合があります。
対策
生活にかかる費用や地域で必要な徴収額は
人それぞれですが、
必要経費と認識して
常に自分の収入と比べなくてはいけません。
車も老後いつまで運転できるか分かりません。
もし、車が無かった時にはどうするのかを考えておきましょう。
地域でかかる費用については、住む前に調べられるので
移住する前にはきちんと調べて把握しておきましょう。
▼詳しい内容はこちらの記事から▼

管理費がかかる
田舎暮らしをしていると意外と割高になるが
住まいの管理費です。
特に一戸建ての場合は、家のトラブル時に
修理を依頼しても地元業者に高く請求されがちです。
なぜなら、競争業者がいないため
見積もりなど取って比べることが出来ないからです。
なので業者の言い値になってしまいます。
地域によっては、田舎になるほど
道が狭く業者の車が入らずに高い料金を請求されたり
遠い場所への出張費の追加料金を取られたりなど。
対策
住まいのトラブルは、大小必ず起きます。
水道の水漏れなどの水回りのトラブルから
屋根や基礎などの大掛かりな工事まで。
田舎の不便なところで暮らす場合は
とにかく何でも自分で出来るほうが得をします。
家電の簡単な修理や家の簡単なDIYなど
庭木の剪定などもできると
家の管理にかかるお金がかなり節約できます。
今は、インターネットで検索すると
分かりやすく初心者でもできるように教えてくれる
情報がたくさんあります。
最初は失敗しても
とりあえず自分でチャレンジするように心がけていれば、
自然と色んなスキルが身についてきます。
雨どい、排水管、屋根など戸建のメンテナンスなら 業界最安値【イエコマ】交際費がかかる
田舎で住んでいると何かと面倒な近所付き合い。
まず最初にいる費用が引っ越し祝いの近所回りだと思いますが
他にも、色んな例があります。
近所の人が亡くなった時の香典、結婚祝いに出産祝い。
その他いろいろな交際費がいる場合があります。
こういう費用で何が困るかというと
それは予定外の急な出費であるということです。
年に数回のことであっても
ひと月で重なるとかなり負担になります。
対策
田舎で暮らす場合は、とにかく貯蓄は大事です。
その日暮らしをしていたら急な出費に対応できません。
よく自給自足の田舎暮らしにあこがれて移住する人も
多くいますが、
近所付き合いがうまくできないと
かならず孤立してしまって失敗します。
収入が少ない
とにかく都会にくらべて賃金単価は低いです。
同じ業務をしていても賃金に差があります。
今まで都会で得ていた給料が
地方に転勤して収入が下がるということはよくあります。
転職して他に良い給料がもらえる所を探しても
まず見つからないでしょう。
あてにしていた収入が下がってしまったら
生活にも影響してきます。
対策
もし収入が少ないのであれば
当然のことですが、今までの生活習慣をやめ
質素な生活をしなければいけません。
今まで、ランチや夕食に外食が多かったのであれば
昼食は手作り弁当、夕食は自宅で自炊して食べる。
酒やたばこなど控えれるものは控える。
都会での便利な生活が質素な田舎暮らしになれば
ストレスもたまってきます。
たまに息抜きして発散しながら
逆に田舎暮らしを楽しむことで
徐々に慣らしていくしかないです。
いきなり生活習慣を変えたり、
または、今まで通りの生活をしていたら
きっと、どこかで歪みが大きくなって
生活苦に陥ると思います。
失敗しないためにも、マイペースで生活を変えていけば
少しずつ、心もお金も豊かになっていきます。
環境で失敗する

子育て環境で失敗する
私も田舎で5人の子供を育ていますが
田舎だから失敗するということはほとんどないです。
しかし、田舎で子育てに失敗すると思う人の多くは
・田舎の環境で学んでも良い大学に入れない。
・良い就職先が見つからない。
これは、親御さんより子供たちのほうが不安に思うことが多い傾向にあります。
対策
昔はたしかに都会と田舎で学業の環境に差があったかもしれませんが
今は都会であろうが田舎であったもほとんど差はありません。
逆に秋田や東北地方の子供が
日本のトップクラスの成績を治めていることが
ランキングなどでも紹介されています。
要は、子供自身の努力であり環境に関しても
今は、オンラインでいくらでも高度な勉強ができます。
田舎だからという逃げ道を作らないことが重要なのだと思います。
わが子のやる気を引き出す伝え方・励まし方がわかる!伝え方コミュニケーション検定
生活環境で失敗する(自分たちでしなければいけない)
お金で失敗する説明の時にも述べましたが
とにかく、田舎では自分で何かできないと生活に困ります。
車の運転が出来なければ、買い物も不便でしょう。
仮に車の運転が出来ても、田舎の広々とした場所なのに
道路が狭くて対抗車が来ると怖いので運転できない。
またド田舎であれば、
・水道がない。
・携帯会社の電波も入らない。
・通勤や買い物に時間がかかるなど。
田舎特有の不便さに嫌気がさしてくることもあるでしょう。
対策
高齢の方が移住する場合は、車など運転しなくても
生活が可能な場所を最初から選ぶ。
店が近くで、なんでも売っている都会と違い
田舎では欲しいものを探すのも手間がかかります。
工夫をして代用できるものを見つけないといけません。
買い物するのも今は、ネットで何でも買える時代です。
田舎の不便さも、ネットで検索してみたら
こんな便利な方法があったのかと
びっくりすることもあることでしょう。
行事ごとや町内会
・田舎によくある昔からの行事や祭りごと。
・町内会の決め事や役割分担など
とにかく、他人と関わるのが苦手な人にとっては
苦痛でしかない田舎の付き合い。
参加するだけならまだマシなほうで
お世話する側(役員)などに任命された時に
田舎で長年暮らしている私でも
『避けれるものなら避けたい』と願っています。
これが原因で地元に住んでる若い人たちが
田舎を離れていくことも多いです。
よくあるのが、まだ移住して間もない
地域のこともよく分からない内から
地区の重要な役回りを任命されて
前任者にどうすれば良いのか聞いても
適当にしか教えてくれず
さらに協力者も得られずに
矢面に立たされて孤立してしまうケースなど。
こうなってしまうと
任期中はもちろんのこと
任期が終わってからも
ずっと地元の近隣住民から批判を受けます。
対策
一番の対策は、関わらないことですが
田舎で住んでいてそんなことが出来ないのが現実です。
私の実体験からになりますが
『関わらない』のと『無関心』は違います。
よく田舎で失敗する人は、地域に『無関心』な人が多いです。
自分が住んでいる町内会では、『毎年何をしているのか』
役割などの任期やどういう選考をしているのかなど
関わらなくても情報は知っておかなければいけません。
そして、普段からメモや写真を撮って記録することが重要です。
おススメとしては、日記を書くことです。
面倒なことをするように思われる人もいるかもしれませんが
私の田舎では、大半の人が日記=記録として残しています。
その理由は、もし自分が町内会や行事で
何かしなくてはいけなくなった時に
記録がすごく役立つからです。
なぜなら、すべてが慣例に習って行っているからです。
田舎になるほど、新しい事をするのを嫌います。
逆にいえば、独自の判断で効率が良いからと
今まで慣例であったものを勝手に変更すると
周りから批判が殺到することでしょう。
移住者が失敗する原因にこれが多いです。
無駄に思えるようなことでも
慣例に従い、『郷に入っては、郷に従え』です。
改革などの提案は、長年住んでからにしましょう。
自然で失敗する

自然災害でしっぱいする
ご承知の通り、田舎は都会ほど環境が整っていません。
特に日本という国は自然災害が多いです。
台風、地震、竜巻などが起き被害が出ると
田舎では、都会より復旧に時間がかかります。
なぜなら、人口が少ない田舎より
人口が多い都会や都市部が優先されるからです。
・暴風による家屋損害
・大雨や洪水による家屋浸水
・土砂崩れなどの被害で、家屋損壊・通行止め
・停電などによる長期ライフラインの遮断
他にもたくさんの自然災害による被害がありますが
田舎では、迅速な行政の補助はあまり期待できません。
なので、田舎に住む者は『助け合い』が必要なのです。
普段は、周りに助けてもらわなくても
自分たちで何とかやっていけるが
自然という大きな力が働いた時には
個人では、太刀打ちできません。
途方に暮れて無力感と悲壮感に打ちのめされることでしょう。
対策
まず、地域の自主防災の取り組みには積極的に参加しましょう。
近年、災害増加傾向から地域の自主防災の取り組みが
どこの地域でも盛んに行われています。
この取り組みにより、近所の連携や災害時の対応など
もしもの時の対策がなされています。
これを知っておくだけで、生存確率はかなり上がります。
害虫や獣害に悩まされる
これは、特定の地域の話だけでなく
どこに住んでいても起こりうることです。
田舎の獣害の例では、サル、鹿、猪、アライグマなど
被害が増加しています。
しかし、田舎でなくとも
カラスや野良犬、野良猫など
指定のゴミ収集場を荒らされたり
家の周りを荒らされたりと
獣害被害は、後を絶ちません。
害虫では、ゴキブリはもちろんのこと
シロアリやムカデ、赤マムシやハブなどの毒蛇。
例を挙げればキリがないですが、
田舎になるほど、問題が深刻になります。
特に、虫や爬虫類が苦手な人にとっては
かなりのストレスとなることでしょう。
対策
これは、常日頃から防獣・防虫対策をすることが大切ですが
それで完璧に抑えられないのが実情です。
対策出来ることは施していて
それでもダメなら仕方がないことだと
割り切るしか方法はありません。
最近は、ホームセンターなどでも
色んな防獣・防虫対策グッズが売られていますが
『効果のあるもの』を色々と試してみましょう。
24時間365日、日本全国受付対応【害獣駆除110番】
人付き合いで失敗する

噂を立てられる
田舎に限らずですが、昔から井戸端会議と言われるほど
人々は噂話が大好きです。
ですが、都会と違って田舎では
うわさ話が周囲に広まるスピードは、かなり早いです。
特に新しく引っ越してきた移住者ともなると
噂の的になるのは、必然です。
噂話にも良い方と悪い方の種類がありますが
とかく『悪い噂』の方が広まります。
噂話の悪いところは真実のみでないところです。
俗に言う『デマ』というものです。
人の伝達には尾ひれがつくことがよくあります。
それが次第に真実とかけ離れて広まるとタチが悪くなるのです。
他にも相手のイメージだけで噂を広げる人も中にはいます。
「火のない所に煙は立たぬ」と言いますが
「火のない所に煙を立てる」人がいます。
一旦、噂が広がると
面白おかしく噂され、やがてその地に居づらくなってしまいます。
対策
ここでは移住して間もないのに
悪い噂話が広がる対策を述べます。
まずは、どうして悪い噂が広まるのかについて説明します。
これは、当然ですが『最初に悪い噂を流す人に悪意がある』からです。
ほとんどが相手に反感を買ってしまった場合です。
自分の気づかない所で相手に反感を買ってしまっているのです。
よくあるのが
・出会っても会釈ひとつしない。
(近所の人と車で対抗した場合も含む)
・頼まれごとをされて理由もなしに断る。
・独自の判断で町内会のルールを無視する。
(ゴミ出しや町内会所有の利用など)
都会暮らしに慣れている人に多いのですが
都会では大丈夫なことが
田舎では通用しないことがよくあります。
特に多いのが公共に対する考え方です。
国税を払っているのだから『誰にでも権利がある』と思いがちです。
田舎では、管理や設置など行政がしてくれないので
地元住民が協力して維持管理しているものがたくさんあります。
国民のものというより地元住民のものという考え方が強いのです。
この辺を理解しておくだけでも
地元住民に与える第一印象はかなり良くなり
最初から悪い噂は出ないはずです。
コミュニケーションで失敗する
コミュニケーションがうまく出来ずに
それがストレスに感じてしまって
田舎が住みづらいと感じる人は多いでしょう。
移住者に限らず、地元住民でさえ
田舎の人付き合いを嫌って都会へ出る人も多いのですから。
対策
コミュニケーション能力というものは
人懐っこく好かれやすい人もいれば
不愛想で感情をうまく表現できない人まで
人それぞれです。
その能力を上げることは、簡単ではないし
ここで説明する対策には必要ありません。
では、田舎のコミュニケーションでうまく行く方法とは
それは『協調性と協力』です。
同じような言葉ですが、
田舎の人つき合い=風習・行事の参加、役割分担などの協力
人とのコミュニケーションというよりも
こちらの意味合いの方が強いです。
要するに地域の付き合いをするかしないかの二択です。
地域つき合いがちゃんと出来ていれば
誰からも文句言われることなく、
反対に慣れてくれば
たとえ移住者であっても頼られる存在に変わってきます。
面倒なことがほとんどですが、
これが自身の成長と発見になるのは確実です。
無視や村八分などのいやがらせをうける
先に説明した悪い噂話が広がったり
地域に受け入れてはもらえずに
地域で孤立してしまうケースがあります。
自分たちで生活に支障をきたさないのなら
孤立しても問題はないのですが
嫌がらせを受けるようになると
その地で暮らしていくのは大変になるでしょう。
対策
孤立する原因のほとんどは
「郷に入っては郷に従う」をしないで
我を通した結果、協調性がないと地域で判断され
孤立してしますパターンが多いです。
ですが、村八分になるのを恐れて
地域住民すべての人に媚を売る必要はないです。
世間一般の常識を備えてさえすれば
近所の誰かしらとは近所付き合いができます。
たとえ一軒でも近所付き合いをする人が見つかれば
そこから色んな情報を教えてもらえます。
地域の情報には無関心にならずに
得られる情報は得ておきましょう。
田舎で住んでいる人のほとんど皆さんが
地域の情報の重要性を知っています。
悪気は無いがお節介で困る
移住してまだ日も浅く、近所の人から親切にされるのは
すごくありがたいことに思えます。
ですが、事あるごとに
アドバイスや奉仕などされると
まるで、子供扱いされているようで
だんだんと鬱陶しさのほうが強くなってきます。
しかし、タチが悪いのが相手は善意でしているということです。
「ありがた迷惑」という言葉もありますが
拒否してしまうと、かならずその相手は
悪い評判を周りに流します。
対策
この対策は意外と簡単です。
ありがた迷惑に思えるほど毎度お節介されるの
相手にとって頼りない存在に思われているからです。
何か言われるのなら言われる前に行動を起こしておく。
自分も積極的に相手に奉仕しましょう。
(お裾分けや、お土産を渡すなど)
これが何度か続くと相手の人は
あなたのことを認めて
何かすることはお節介に思うようになります。
性格統計学で学ぶ!あなたのコミュニケーション傾向と具体的対策
不便さに失敗する

車の運転で失敗する
地方や田舎で暮らすには車の運転が必須なのは
みなさんが知っていることですが
田舎になるほど、狭い道が多く
車で対抗するのが難しい道路もあり
はたまた車の対抗も出来ない細い道もあります。
交通事故に至らなくても
どこかでハッとするような危ない目にあって
車の運転が怖くて出来なくなってしまう人もいます。
そうなってしまうと、車に乗れない人は
田舎暮らしにかなりの不便さを感じてしまうでしょう。
対策
車の運転は慣れも必要ですが
得手、不得手があることだと思います。
また、高齢になってきて免許の更新が難しくなり
車の運転免許が無くなる可能性もあります。
これに該当するような人は
将来的に誰かサポートしてくれる人の当てを探しておく。
それが見込めないようなら
車がなくても不便がないところへ移住する計画は立てておくと
いざという時に、路頭に迷うことはなくなるでしょう。
ショッピングで失敗する
これは全ての人に当てはまることでは無いですが
買い物好きの人にとっては、田舎にストレスを感じることでしょう。
とにかく、都会に比べて店舗や商品の種類も少ないです。
何か欲しいものがあったとしても
その商品が無かったり、見つかったとしてもサイズが無かったり
その結果、類似品で妥協したり
遠出して都会まで足を運んで買いに行かなければなりません。
対策
田舎に住んでいても、今は流通も不便なく
ネットショップで買い物する人も多くなっていますが
実際に商品を手に取って買いたい人もいるかと思います。
そうなると、必然的に都会へ行くことになりますが
それを面倒だとは思わずに
楽しむショッピングに気持ちを切り替えましょう。
たまには、田舎暮らしから都会の華やかさを満喫したら
気分も晴れてくるのではないでしょうか。
普段、田舎の地元では浮いてしまうような服装でも
都会で存分にオシャレを楽しむこともできます。
インフラで失敗する
地方や田舎では都会に比べてインフラと呼ばれる
・道路
・鉄道
・上下水道
・電気
・通信
・学校
・病院
などの設備の整備が劣っています。
地域あたりの人口数の違いで当然なのですが
極端な例では無く
私の住んでいる地域だと上下水道ありません。
(湧水を取り水にしています)
・学校ありません。(廃校になりました)
・鉄道ありません。
・病院も近くにありません。
私はそれに対してあまり不便に思わないですが
個々の事情などで不便になる人もいることでしょう。
また一緒に暮らしている家族がいるなら
家族の誰がか嫌がる場合もあります。
対策
まだ移住を検討されている人なら
事前に調査して回避することもできますが
最初は、そういう田舎暮らしが良くて移住して
後からあまりにも不便すぎて後悔することもあるでしょう。
私のように田舎はそういうものだと納得できない人は
やはり、別の地に移住するが一番だと思います。
インフラ整備は、よほどのことがないかぎり
田舎では期待できません。
つまりは、人生最後まで不便を感じて生きていくわけです。
かと言って誰もがすぐに引っ越しできるわけでもありません。
いつかは、移住すると計画を立て準備していると
その長い期間の間で、もしかしたら不便さになれて
その地に永住する気持ちになるかもわかりません。
とにかく、悲観するのではなく希望をもって生活していれば
先の人生が明るくなると思います。
通信サービスで失敗する
現在、日本では大手3社(NTTグループ・KDDIグループ・ソフトバンクグループ)
と楽天グループなどによる
携帯電話などのモバイル通信のサービスを行っていますが
田舎では、かならず満足のいくサービスが
提供されているかといえば、それは違います。
以前のアナログ通信の時より、デジタル通信に変わった現在では
電波が届かなかったり、微弱だったりします。
ほとんどの人が利用するスマートフォンが
もし自宅で使えなかったら、不便に思う人は多いでしょう。
ましてや、これからは5Gの時代がやってくると言われています。
格安で知られている楽天モバイルなどは
田舎ではほとんど繋がりません。
いつか先の未来には、どこに居ても電波に困ることのない時代が
来るかもしれませんが、それは今ではありません。
対策
楽天モバイルや5Gと言ったサービスは、すぐに田舎では期待できません。
しかし、普段使いならどこの田舎でも携帯が繋がります。
特にソフトバンクは電波状況改善策としてあらゆる場所に
小型基地局を立てました。
おかげで、私の住んでる山奥のド田舎でも
スマホが不自由なく使えます。
今はNTTグループの完全子会社化したdocomoも
たまに電波が悪いときがありますが使えます。
私の住んでる所では、au、楽天は残念ながら電波は入りません。
何が言いたいかといいますと
今使っている携帯会社の電波が悪くても
他社の電波なら入る可能性があるということです。
また、これはあまり知られていませんが
端末機種で受信対応できるLETバンドの周波数帯に違いがあります。
よくあるのが、格安スマホなどの海外製品では
ドコモのプラチナバンド19に対応していない機種が多いです。
バンド19は比較的田舎のドコモ基地局に多い周波数帯で
海外製のスマホでは電波が入らないことがあります。
いま、使っている携帯が電波が悪くても
他社や機種を色々変えてみるだけで改善されることもあります。
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行政サービスで失敗する
地方や田舎で困るのが行政サービスです。
都会では、当たり前に受けられていたサービスが
田舎では対応が遅く、放置されるケースは多々あります。
特に過疎化した地域では、地域住民に丸投げされます。
町の行政に苦情や困りごとを言っても
ほとんどの場合、誤魔化されて対応してくれません。
対策
田舎で暮らすなら自主性が求められます。
個人の対応力が優れているのなら別ですが
やはり、地元住民一同が協力し合う必要があります。
都会では個々に生活をしていてもさほど支障はありませんが
田舎で暮らすのなら、共同生活という概念を忘れないようにしましょう。
価値観で失敗する

田舎の価値観に合わなくて失敗する
都会暮らしが長い人ほど田舎の価値観にだんだん馴染めなくなって
自分にはこの暮らしが合わないと思う人もいます。
田舎の保守的な考え方は、現代社会に慣れてしまった人にとっては
それこそ、時代遅れの考え方だと思うかもしれません。
対策
どうしても、田舎の価値観が合わない人への対策として
同じ日本だと思わずに『異国に住んでる』のだと考え方を変えてみましょう。
極端だと思われる人もいるかもしれませんが
外国には、様々な文化があり人種の人が暮らしていて
移民してその土地で暮らしている人がたくさんいます。
ですが、誰もが自分たちの生まれ育った価値観を
移住先に持ち込みません。
何度も言いますが
「郷に入っては郷に従う」です。
その土地のルールや考え方というのは、
長い年月で数々の失敗や苦難を乗り越えて改善された教えが
その土地の価値観として根付いています。
移住するということは、その土地の価値観を順守するということです。
ファッションセンスが合わなくて失敗する
「都会のファッション」などという時点で
私も田舎者なのだと自覚はしていますが
私のイメージでは、田舎に住む男性も女性も
皆、同じような服装、無難なカラーを選んでいるような気がします。
なので周囲とちがう装いをすれば、かなり目立ちます。
たまに、田舎でそういう人を見かけますが
田舎の人は、それを異質な者と認識する傾向があります。
無邪気な子供などは、よく指さしたりして親から注意されるものです。
対策
ファッションセンスは個人の自由なので
どんな服装、格好をしようが私は構わないと思っています。
影で何を言われていようと指さされようと
気にしない人はそれで良いとして
それ以外の人で、田舎の視線が気になるのなら
『時と場所を選びましょう!』と提案します。
要は、場違いな所で個性を出しているから目立つのです。
お葬式の場で、頭から靴まで全身ピンクカラーの装いをしていたら
かなり目立ちます。
極端な例ですが、それと同じようなものなのです。
なので、田舎の街中ではなく都会的な場所で披露しましょう。
0円婚活始めませんか??自分の価値観を認めてもらえなくて失敗する
自分の価値観や生き方を周りに認めてもらえなくて
悩んでいる人もいるかと思います。
よく、映画やTVの番組などで紹介される田舎のイメージと
自分の人生を重ね、希望の人生を田舎で叶えたいと
願って移住する人は近年増加しています。
そして、ほとんどの人が夢やぶれてその地を去っていくのも
悲しいですが、それが現実です。
対策
挫折して去ってしまうのは、やはり簡単に考えているからだと思います。
独自の自由や意思を周りに認めてもらうことはとても大変です。
ましてや、新参者がいきなり群れの中で
価値観を主張することは、無謀としか思えません。
しかし、それも年月が経ち
人生に結果に現れるようになると
周りの評価が一気に変わり、価値観として認めらるようになります。
私の経験からすると、田舎では最初から大口を叩く人より
陰で着々と行動を起こして結果を出している人が成功してます。
逆に、のどかな田舎暮らしや
テレビ番組で紹介されるような田舎暮らしなどは
周囲から妬みの的になることでしょう。
田舎というところは、成功者を妬む人が多いのも事実です。
なので、田舎の住民はあらゆる事で謙遜します。
その理由は、周りに妬まれないためです。
お金をたくさん稼いでいても稼いでないふりをしたり、
家族や子供が良い会社に勤めていても周囲には謙遜します。
田舎になるほど、心許すのは家族であって他人には警戒心を怠りません。
田舎暮らしに憧れて移住する人には
田舎と言えば、素朴でオープンなイメージを持っている人がいます。
それを真に受けて、周囲にフレンドリーな関係を築こうとすると
後で、裏切られたような気持ちに陥る可能性があることを忘れないでください。
まとめ
失敗事例30選と対策をすべて紹介すると
かなりのボリュームになりましたが
失敗事例30選をまとめてみると
ほとんどが、3つのことに注意すれば
解決するのでは無いかと私は考えます。
この3つがしっかり出来ていれば
地方や田舎で生活することは、何も難しいことでは無いと思います。
逆を言えば、これが出来ない、苦手という人は
田舎暮らしではなく、都会生活や無人島での生活をお勧めします。
しかし、普通に一般常識があり少し周りに気を配る気持ちがあれば
世間がいうほど、田舎暮らしは嫌なものでは無いはずです。
私は、田舎暮らしも都会での生活も両方を経験していますが、
それぞれに良いところと悪いところは、もちろんあります。
理想の暮らしは、最初から用意はされていません。
自分で理想に近づけるように努力や工夫をするものだと思います。
失敗事例30選を参考にして
少しでも田舎暮らしに不安を抱いている人が減ることを願います。